兵庫県『七種滝(観音滝) 開拓・初登ル−ト記録』

自分の思い描いた条件下と内容での登攀は、乾いた岩場だけの世界では満足いかないこの『大滝』は、一人で満足出来る、価値のあるクライミングを体験出来た。

『完登時には、降雨後の水量が最も豊富な状態を選べた』中段部からの傾斜は厳しいが、岩肌には浸食穴も豊富で、節理が乏しい反面フッキング・ポィントには恵まれていた。比較的フリ−の要素も高い
『滝』ル−トとして、播但範囲では異色の存在。
アプロ−チ下部の『滝』から、無理なく1日で継続して『大滝』へ。そして同一ラインを下降すれば
近場の『滝』としては、関西範囲の中でも最も充実し、内容も豊かなトレ−ニング・コ−スと、なるでしょう私の単独初登・以降に数パ−ティ−が『大滝』のみに的を絞って再登目的で取り付いていますが完登したとの情報は聞きません。残置スリング類を見ると、敗退している様子です。

下部3段の独立した『滝』も、決して簡単な部類ではなく。それなりの登攀能力や経験が無ければ安易に取り付かないほうが良いでしょう。水量の多い時は、水圧抵抗にも厳しいものがあります

下部3段の『滝』の登攀はフリ−クライミング。エイド箇所は
一箇所も存在しません。プロテクション・ギアとしてナッツ類が非常に有効。各種ピトンも数本は持参した方が良いでしょう。

近年、台風の影響で倒木等で『場』が、荒れて来ましたが
ル−ト内容に大きな変化は生じていないようです。
比較的、落石等の落下物の危険は少ない『滝』ですが、時には枯れた木片が、落ちてきたりしますから注意は必要。

(某)TV番組からの依頼で、この『大滝』を使用
して、豪快なサイド・ケ−ブル方式でのラッペル
実演を行いました。最上部のハングした部分を
完全に空中に出て、飛沫を浴びての下降は
非常に豪快で快適でした。
通常ロ−プでは、長さが足りませんので200m
巻きのスタティック・ケ−ビング用11mmを使用
これは、伸びも少なく快適でした。

アプロ−チに関しては、この『大滝』は下部の最初の『滝下』まで林道が伸びていて、駐車スペ−スも存在することから、非常に便利で労力不要な『場』偵察時にも、自宅から単車利用で気楽に通えた。

東北や関東で『沢を楽しむ』人達よりも、期間的に長く『沢・渓谷』での活動が楽しめるのが関西範囲の山の利点なのだが、一般的に私の様に11月・12月まで本格的に『大滝クライミング』やキャニオニングのル−ト開拓に精力を傾けて活動している者は、極端に少ないようだ。

98年までに、予定していた周辺・山域で『講習・適地』として整備、開拓を終えた『渓』も、かなりの本数となり。個人的な『課題』としての『大滝』も、この『七種滝』を含めて、記録を公表したくない素晴らしい「滝」は他にも多い。
播但範囲から鳥取県境。更に殆ど、情報が知られていない近辺・山域の沢・渓には、まだ幾つもの『遊べる場』が存在しているので、、夏期間の「ガイド常駐地」環境も利用できる身には、楽しみは数多い。
『講習・最適地』は、しばらくは情報を参加者にしか公表しない。

近畿(関西)範囲で見れば、アプロ−チ至便で最も
豪快な『滝中での活動や遊び』を、簡単に撮影・取材
できる「場」でしょう。
近年では、余程の好条件に恵まれないと見る事は
できませんが、2005年12月・中旬の近年・稀に見る
寒気流入・気温の低下時の様な条件を上手く掴めば
大滝右岸の素晴らしい『氷結』を見る可能性はあります。

この、滝は厳冬期に価値が見出せるが。夏期も楽しい
下段・上段はフリ−のピッチ。中段部・垂直の「壁」から前傾壁ではフック・コパ−ヘッド類も積極的に使用した。
危険な要素を秘めたエイド・クライミング。滝中心・流水とハングした壁部に、もう1本ル−トを拓く余地はありそう。
この「ル−ト」の再登にはフック類とピトン、それを使える経験と技術も必要です。
『七種山』は95年頃から「ハイキング・ガイド」にも頻繁に紹介されるように成って来て、手頃な山歩きと「滝・観賞」の双方が楽しめる「場」として人気が出始めました。

秋の紅葉時には、林道『奥』は手軽な観光地と化しています
別名の『観音滝』には、古くからの言い伝えがあって。名称を理解したと語り継ぐ人達は多い。
交通関係の不便さで、登山者の姿を見る事が少なかった『播磨・播但』周辺の山々も、最近になって手軽な山歩きに史跡や歴史のある待機独特の風情を楽しめる、関西範囲の中でも意外と良いエリアだとの認識が広まって来た。
中国自動車道・山陽道を利用してのアクセスを考えれば、神戸・大阪方面からの日帰りで楽しみに出かける山々・遊び場所に最近では『温泉』の楽しみも加わった。
1997年11月号『岳人・CHRONICLE・登山クロニクル欄』
兵庫県『引原川・万ケ谷・黒ノ釜大滝・初登』
『兵庫県・播磨・播但から鳥取県境の大滝登攀・記録』
記録・公表後に3段目の出口・突破が実は意外な程に簡単なフリ−クライミングで、解決する事を発見。同行者は当時ICI石井スポ−ツ難波店・勤務の大串君とスキ−・デモのガッツのある女の子。沢初体験で、このコ−スで充分に楽しめる体力的な余裕とクライミング・センスの持ち主。
終了点・手前のボルトは抜かずに置いてある。
バンドのトラバ−ス後、伸び上がれば笑える余裕のホ−ルドありで、楽しく乗り越せるので、お楽しみを。これで取り付きから全てフリ−で登れる大滝ル−トとなって、満足。
Thursday, January 11, 2007