アイス・クライミング時の身体・保温に関しての考察
当然の事ながら『アイス・クライミング』は氷雪の季節、寒気の厳しい環境下
で体験出来る『クライミング』衣服を含めて、全身の保温性や耐寒・防風・防水
に関して使用する各種・装備の吟味が必要不可欠。
確保・態勢が長時間、続く環境下ではカグ−ル
形式の『ポンチョ・タイプ』の補助・衣服が役立つ。
スキ−用の防風・防寒を目的の比較的・安価な
物だが、素材を吟味すれば降雪時には最適な防寒
用品として利用価値が高い。
上半身から膝上までをスッポリと覆うタイプなので『座って確保』している状態ならば、ほぼ上半身に関しては
降雪・降雨から保護されていて、身体・全面『ハ−ネス』のタィイング・ル−プ箇所にベンチレ−タ−・タイプの
開閉が出来る『穴』を、空けてあるので確保・器具とカラビナの接続も簡単。
改造は簡単なので、前ポケットが予め、付けられていてフラップが付いている物を選ぶと更に使い勝手が良い。
私は数種類、このタイプのポンチョを改造して「この写真の素材」が気に入っている。
撥水性能が高いので、防風効果と防水性が高い。反面・通気性は備わっていないので内部の蒸れには注意
が必要だ。ただ寒冷地で、動く事のない確保態勢や『休息時』にしか使用しないので『蒸れ』の問題は雨具
替りに降雨時に使った時にしか、不便だと冬季に感じた事は無い。
『アイスクライミング』の集中的なトレ−ニングと言う概念・スタイルは、それほど古い年代から理解されていた
訳ではなくて、ル−ト攻略を中心としたスタイル面を最重要・課題として雪山に入っていた頃には、氷瀑の下で
数時間から、時には半日と長時間、同じ場所から移動せずに同じ場所に滞在すると言うスタイルを採用する事
は、あまり一般的なスタイルでは無かった。例外的な場所は八ケ岳・赤岳鉱泉「小屋」辺りをベ−スとして主に
初心者の『アイスクライミング講習』や、悪天候時の稜線やル−トに出れない時などの変更プランとして、周辺の
氷瀑で、トップ・ロ−プ・セットで集中的にアイスクライミングに専念する等の例が、徐々に一般化し出した。
こういった例は、過去にも『ゲレンデ範囲』と認識されるエリアでは、行なわれていたが基本的にはル−トに出る
までの基礎練習としての意味合いが濃く、一つの『課題の解決』や『ム−ブ』を長時間・かけて研究・現場での
集中的なトレ−ニングといった目的で、同じ場所で寒気に耐えているクライマ−の数は少なかった。

最近では『ドライ・ミックスド』の課題と技術的に困難な練習を、一つの氷瀑・氷柱、時には未発達な氷面と岩場
のミックス部で、数時間に渡って同じ『課題』を徹底的に目標として、利用するクライマ−も多くなりだした。

そういったスタイルの変化で、寒気の厳しい環境下で長時間の『確保態勢』を余儀なくされたり、ル−ト開拓で
リ−ド・クライマ−の各種・作業を見守り続ける時間の身体保温に、これまでなら・あまり使用機会・テントや雪洞
の中以外の降雪環境の外界で、直接的に着用する機会は滅多に無かった(国内の例)ロフト嵩の高い羽毛服
に代表される『インシュレ−ション・ジヤケット』の出番が多くなり始めた。

天然素材(羽毛)が絶対的に信頼できると妄信的?ある種・信仰心なみに保温力を信じているクライマ−や
登山者が多く、こういった現場でも『羽毛服』を利用するクライマ−は多いが、濡れ・湿気・水分の多い降雪時
の保温に関しての『羽毛・素材』の弱点を、あまり深く考えて利用している人達ばかりではない。

『羽毛・素材』に比較して、同じ重量とコンパクトさ、そういった利点性能を完全に持っている合成素材は厳密
には、まだ登場していないが悪条件下での比較でならば『羽毛』を越えた性能の良い素材も出現していて現在
そういった素材の利用で発売されている『ジヤケット類』に注目が集まりだした。

国内の『アイスクライミング環境』を考えれば、こういった新しいタイプのインシュレ−ション・ジヤケットが使われ
る機会は、増えて行くと思われる。私がカ−グル・タイプのビレ−ト時に被って愛用していた薄いポンチョ形式
のウェアの下には、そういったジヤケットを着用している事が多かった。ダクロン封入の羽毛服タイプの少しだけ
嵩高く、コンパクトとは言い難いウエアだったが、当時から長期間の使用での濡れから起こる、ロフトの低下と
保温性能の低下に関しては、羽毛と比較しても使い易く、問題も少ないと感じていた。

羽毛下着と当時・呼ばれていた薄手のシャツ感覚で着られたジヤケットも短期の雪山活動やアイスクライミング
時の保温性能は高かったが、寒暖の差を調節する面倒さは解消されなかったので、愛用者が多かったのかは
判らない。

2004年に『アウタ−・ジヤケット』のイメ−ジが強かった、この種類の『インシュレ−ション・タイプ』のウエアが
持っていた、少しずつ変化していった。代表例は『パタゴニアのダウンセ−タ−』や『コロンビア』『ノ−スフェ−ス』
と言った、以前から『羽毛服』に関して評価を受けていたメ−カ−が、以前よりも薄く・軽く、そして高機能でいて
新しいタイプのシンプル系の『ジヤケット』を出し始めてからで、『04年タイプのパタゴニア・ダウンセ−タ−』には
ハンドウォ−マ−は、なくてポケットは胸位置に一つだけ。プルオ−バ−で、開閉ジッパ−は短く軽量化を追及。
ダウンの封入方式は『羽毛服』の定番のボックス構造や、封入量を確保するタイプでもなくて、ダウンの片寄り
を完全に防ぎ、かつ視覚的なインパクトもデザイン上の機能も、シンブルな『キルト縫い』を採用。
シェルも耐久撥水加工を施した、極薄の最新素材を使用して肌触り機能も改善。着易く、収納サイズも小さく
そして軽い。このタイプの以前ならば『下着』範囲で認識されていた『羽毛服』が、新しいタイプの『ジヤケット』
として、発売され始めた。
          『アイスクライミング専用ウェア』としての『ビレイ&休息時』デザィン
    2006年〜07年(マ−ベル・ピ−ク&秀山荘)アイスクライミング専用のウエアを販売

資料・整理中『製作途中」

要望が強まったと言う理由と、他社・海外メ−カ−からの影響が強い。価格帯と機能・納得いく内容
『アイスクライミング』環境と現場の要求に、即した保温性を重視した、このタイプの製品が徐々に理解
されだして、種類も豊富になり出した。『羽毛服』から、より現場での要求に応えた『ジヤケット類』には
濡れると性能が発揮出来ない『羽毛』から、ある程度の防水機能とインシュレ−ション素材にも濡れて
も保温性を確保できる、性能が求められ出している。
60年代から70年代の『国内・冬季クライミング』での、ビバ−ク装備では半身タイプの『羽毛シュラフ』と、軽量タイプの『羽毛服』の、組み合わせが一般的で使用者も多かった。『羽毛服』に、フ−ド無のポケットも省略した、全体の羽毛量も少ない、軽羽毛服や羽毛下着と称された『軽量タイプ』が、使えるようになって壁でのビバ−クに持ち上げられる装備の一つとして私も、利用していた記憶がある。ドメゾンや国産品に、本格的な『羽毛服』よりも、少しは安価に購入できるタイプが登場していた時期でもあった。数日間のクライミングでは、MEの軽い『羽毛服』も使用していた。仲間は、一般的に流通し始めた流行の『羽毛ベスト』を、重量から使用する者も多かった。
まだ、高価で購入できなかった『ゴアテックス製のシュラフ・カバ−』を、持っている仲間はいなかった頃。
ビバ−ク装備には、一度・開封してしまうと同じ嵩には決して収納できなかった『レスキュ−・シ−ト』が、必携品で何度も使うので、最後にはボロボロになってしまう。薄い、梱包用のビニ−ル・シ−トや同じく『梱包資材』で、使う安価な保護シ−トなどが『貧乏クライマ−』に、とっては『スペ−ス・シ−ト』の代用品。
『ボルド・バ−ナ−とシグ・クッカ−』を使い始めていた。