『フリ−クライミング』での使用頻度が高く、多くの消費者が求める『カラピナ』タイプが軽量・小型化
方向に向いているので、冬季のクライミングで扱い易い、少し大き目のタイプやグロ−ブ着用でも使用
が楽な工夫が施されていた、目的が異なるタイプの『カラビナ』は、以前よりも新たに登場・発売され
る種類も量も、減少傾向にある。ただし『フリ−クライミング』での使用に便利で、安全性が向上した各種・新機能・新しいアィディアを含んだ『カラビナ』は、他のジャンルのクライミングに於いても、使い易く、性能面を有効に利用できる。
 『安全環・付きカラビナ』
  Locking carabiners
『セ−フティ−・ロック・カラビナ』『安全環カラビナ』単に『環付きカラビナ』とも呼ばれている
フリ−クライミングのみならず、全ての事柄・社会・環境においても『危機意識』『危険度』認識が諸外国と比較して、あまりにも薄く、無自覚だと言われ続けている、日本なので『安全環』の付いたカラビナに関してのクライマ−の理解や認識、そして使用安全・基準と、利用テクニック・全てが甘く、間違いも多く見受けられる。実際のフリ−クライミングで、これらの安全性を高める、筈の『ギア』を使用していながらの、重大で致命的な『事故例も、近年・急激に増加』問題は、多いと考えるべきだ。
『ゲ−ト・キヤッチ』を『キ−・ロック・システム』に、変更し出すメ−カ−が増えだしてきた。BDも、最近になって『環付きカラビナ』の全てに、このキヤッチ・システムを採用したモデルを発売している。『ワイヤ−・ゲ−ト』を採用した、各種『カラビナ』も、使用者が増え出していて、それらの新しいタイプのカラビナ類にも『キ−・ロック・システム』を使った、モデルが増え出した。私個人は40年も前から『P・A』の、今現在・使われている、このシステムと同じタイプの『カラビナ』の愛用者なので、更に他メ−カ−が追随して、より改良・進歩した、画期的な『カラビナ』の、誕生を期待している。
一昔前には重く、錆びやすい変形D型2種と、0型のスチ−ル・タイプしか選択肢が無かった、この種のカラビナも現在では、どれを選べば良いか、これから購入しようとする初心者には、種類が多過ぎて判らない程に多種・多様なカラビナが誕生していて、クライミングでは絶対に必要な『不用意にゲ−トが開閉しない・環付きカラビナ』は、選ぶのが難しいと言う声を聞く。
恵まれた、環境だが逆に『選択肢が多く、何を』購入すべきが、何を基準に選ぶのかが、使用者にも知識として必要になって来た。販売側の説明責任も重要だが、基本的には購入者が自分が、どの種類を使いたいのか、どのような使い方で必要としているのかを、理解・判断している事も大切だ。

機能的に似通った、他ジャンルのカラビナをクライミングに、使用するのも自由だが、使用限界や強度に不安が大きい場合も多い。重量が少しでも、軽いタイプを購入の指針・選択基準としているクライマ−は意外と多いが、どの程度までの軽量化なのかの『自分なりの基準』を、持たずに無闇な選択には注意が必要。
使用状況や組み合わせる、各種クライミングギアとの相性?は、それぞれクライマ−が使用している、用具と技術の連携により、最適な使い方があるのでタイプ別の、適応範囲は理解しておいた方が良いだろう。
どのように高性能・最新の「カラビナ」を、購入・使用しても正しい使い方を知り、機能を正確に使えないと
『安全』に役立たない。

(下・写真)左端、『安全環』と呼ばれるカラビナ・ゲ−トを固定・不用意な、開閉を防止する機能をスプリングで自動的に閉まるタイプで、最も初期から機能的な製品を造り続けている『DMM』は、これまで金属環タイプしか無かったロック部を樹脂系タイプに変えて、愛用者が多い。環内部の構造に他社品と大きな違いは、無いが外側素材が硬質樹脂・素材に変わった事による、使用感の良さや、寒冷地での利点は着目すべき特製。
『フリ−ス・ロック』現在・市販されている、この種類のカバ−ゲ−ト機能を有している、唯一と言えるカラビナで
一般的な『スクリュ−・ロック・ゲ−ト』の、上から固定具を被せる形で安全性を高めている。カラビナの反転防止にも有効な、構造なのだが利用者が多いとは言えない。理由は販売方法にあって、問題だ。
(下・写真) 2007年・現在、私が日常的?に利用・愛用している『セ−フティ・ロック・カラビナ』各種
それぞれの製造メ−カ−独自の工夫が見られる。選択・基準の『耐加重テスト』『CE/UIAA安全基準』適合品で、ガイド業務で使用する新製品・新たに購入したタイプは、試用期間を経てからの私個人の『安全基準』と判断で、現場で使用している。基本的に『製造者側・広告』を、鵜呑みにしない。
それと『専門雑誌』の、中のインプレッションにも、ヨイショ・タイプの何でも、グッド記述には御注意を。アドバイザ−には大きく分けて、2種類のタイプが存在していて、一つは信頼できるが、片方はクライマ−の安全には役立たないばかりか、ある種の偽物。初心者は何が『安全』かを、判らないので初心者と呼ばれている。
構造上からも、実際のクライミング環境では酷使され、磨耗・消耗し時には他のクライミング・ギアとの接触や岩と擦れる事も当たり前の『安全環・箇所』は、破損や故障が起きやすい。一見すると、頑丈で壊れる事など考えられないような『用具』だが、全てのクライミング用具は条件により、意外と簡単に『壊れる』強度も充分で名称も『安全』が、付けられていているカラビナも例外では、在り得ない。

最近は、以前ならば決して在り得ないような、そして常識範囲で考えて、信じられないような『ギアの使い方』をロ−カル・エリアで頻繁に目にする。シット・ハ−ネスのレッグ・ル−プが裏返っていたり、バックルの折り返しが確実に実施されていなかったり、上下・適正方向が定められている『器具』を、逆に使用していたり、更には『グリグリ』の様な、使用方法は単一で、間違いを最も起こし難いと、考えられる確保・専用器具(用具)の、使い方を全く理解していないのか、単純な間違いか、機能を理解せずに使っているとしか見えない場面・クライマ−を見る事は多い。中でも、『安全環タイプのカラビナ』を使用していながら、カラビナの中を通るロ−プの方向に、無頓着なクライマ−は多い。盲点だと主張するのは20数年前の、基準だと感じるが、何故・機能面での理解が、現場で生かされないのかは、大きな『疑問』情報は豊富で、技術面での『必要・知識』を、知る事は容易な時代だから、問題は以前よりも、遙かに深刻かも知れない。
(下・写真) 2007年・現在で、誇張すれば一昔前の『タイプ』
今現在でも市販されていて、使用しているクライマ−は多いので、何らかの『問題や欠陥』を、有しているタイプのカラビナ類ではないので、お間違いの無いように。幾つかは、後継タイプに変わって、現在では市販されていない物も、あるが基本的に岩場で、他のクライマ−達が使っているタイプだろう。
初心者や、これから・このタイプのカラビナを使い始める人達に、薦められない『外見上の欠点』は一つだけ。
視覚・認識での『安全の確認』が、行なえないタイプばかりだ。私ならば、触って確認、視覚で確認と重複しているように感じるが、実際には一度の作業・同じ秒数・時間尺度で2重の『安全確認』が、行なえる工夫が施されたタイプを選ぶし、人にも薦める。
『ロック機能の作動状況』を、一目で理解・確認できる単純だが、意外と他社に同様の工夫が見られない親切設計?『マ−キング・ポィント』完全にゲ−トを閉めて、安全機能が作動していれば『ゲ−ト・バ−部分』に着色された『赤色・箇所』は『環/ロック』で、覆い隠されて見えなくなる。いたって簡単で、判り易いのが肝心

初めて、この種の『カラビナ』を使用する初心者にも説明後の理解は、難しい訳ではなく、使用時の間違いを起こし難い『起きる可能性』も、減少させられる。ゲ−ト・ノ−ズと呼ばれる箇所も、最近では刻み形状は廃止されていて『キ−・ロック・タイプ』が、お薦めだ。

(下・写真)最近、私が使用している各種『安全環・付きカラビナ』各種から、ゲ−ド・バ−に安全『環』が固定
したか、どうかを視認・確認できる『赤色のポィント』が示されている箇所が判ります。この視認ポィントが予め
施されていない『他社製品』には、逆に『環・移動』後に視認・確認の色を塗布。
『安全/セ−フテイ−』の、名称が付けられているので初心者で、この種のクライミング用具の、知識に乏しく周囲から、正しい使用方法や何が間違った、使い方なのか。何が本当に『危なくて』間違いから、引き起こされる失敗の『本当の危険』を、知り得ないクライマ−・クライミング入門者には、名称から誤解が生まれやすい。
『安全環』付きの、カラビナが誕生した時から、安全『環』の不具合やクライマ−自身の失敗や使い方を、誤っての事故は多い。中でも、1970年5月25日に『メイドンの岩場』で、懸垂下降中に『安全環カラビナ』の、環が突然、開いてロ−プが外れて墜落死した『トム・ペティ』の事故は、大きな影響を残している。
スコットランドの戦後派・登山家、著名なクライマ−として、文字通りクライミングのエキスパ−トで、あった彼が地元の岩場で、当時の最新の『安全・器具』を使用中に、墜落死したのだから。この、例・以降も実に数多くの『安全環付きカラビナ』使用時の事故は、多い。
『安全環/セ−フティ−・ロック』には、大きく分類して3種類の固定システムが使われている。初期のスクリュ−ロックと呼ばれる、『環』がカラビ゜ナ・ゲ−ト部を螺旋(らせん)に、そって回転して移動。固定と解除が行なわれるタイプは使用時のカラビナの振動でも、回転方向で簡単に『ロック・システム』が、解除される恐れが解消できないので、『ツイスト・ロック』と呼ばれる、回転・解除、手を離すと、バネの力で『環』が、固定される自動ロック・システムの使用者が増加している。
単純な『ツイスト・ロック』に、固定キ−を付加させた物が、より安全に使える
(下・写真)オ−ト・ロック方式の『安全環』に、固定補助の『鍵』を付け足したモデル
数多く登場しては、消えていく『カラビナ』の中でも、新機能や新しい『安全の為に考案』されたクライミング・ギアの中には、机上論理は正しくても、実際にクライミングで使用すると、想定外・予想外の不具合や、机上では明らかに、ならなかった問題点が生じると言う事は、在り得る。所詮は、間違いを起こし、数学的な理論や、正当な理由が、通じない場合も起こり得る『人の行為としてのクライミング』では、発売後に何らかの『問題や支障』が、生じて改良タイプも生まれずに、市場や岩場から消えていく『用具』は、意外と多い。(下・写真・資料)の1980年代の後半時期に『シュィナ−ド社』が、製造・販売していた当時の『安全環カラビナ』この『環部分の機能』は、この新しく採用された『リバ−ス・ロッキング・システム』そのものに、問題が生じた。

軽量な『ペアラ・カラビナ』は、ミュンタ−・ヒッチ(ハ−フ・マスト/ベルト−ネ・ヒッチ)を使用した、シンプルで確実な確保・方法で使用される為に設計・製造された、初期の『シュィナ−ド・オリジナル』の専用・安全環付きカラビナだったが、同時に採用した新しい安全『環』の、システムが他の、これまでのシステムと異なっていた為に『安全性に疑問』が生じてしまった。
ロッキング・システム(安全環)を、カラビナに取り付けられたスリ−ブ(環)が、ゲ−トの開閉軸・方向に・かぶさるリバ−ス・ロッキング・システムだった為に、一般的な確保・使用時に絶えずカラビナ本体に加わる『振動』で『ロッキング・システム』の要である『スリ−ブ』が緩む事が判明した。これは非常にスム−ズに作動する『環』の利点でもあり、最大の『欠点』でもあり、欠点の方が大きくと出した結果、実際のクライミングでは絶えず『安全』を確認しないと、使えないという問題で、この新しい『スリ−ブ・システム』を、採用した同社の『安全環付きカラビナ』は製造されなくなった。(左・写真)の強固なブラック塗装を施した、『マリ−ナビナ』も、当時としてはゲ−トのスプリング部に海での使用も想定して『耐腐食・性能が高い・ステンレス・スチ−ル』を、使用した珍しいタイプの物だったが『スリ−プ・システム』の問題で、継続的な製造・販売は停止されてしまった。
『ゲ−ト内のステンレス・スチ−ル・バネ』採用品の、モデルとして期待していただけに、私は惜しいと感じている。同様に、同時期に発売されていた『ライトDロッキング・カラビナ』も発売が停止された。
『ツイスト・ロック』を最初に実用化した
のは、英国『クロッグ社』だと思われる。
現在、広く知られている『ツイスト・ロック』の名称も、1982年・頃からクロッグ製の環付きカラビナのモデルから使用されている。現在では利用者も多く、操作性も良く、締め忘れの危険性は無くせるが、不測のシヨック等で、自動的にロック機能が解除されてカラビナが開いてしまう、恐れは解消されていない。
『安全環付きカラビナ』と呼ばれている種類の『カラビナ』だが、使用中の重大な事故例は多い。
スコットランドの戦後派クライマ−・登山家として著名な『トム・ペイテイ』の1970年5月25日の懸垂下降中の『安全環カラビナが開いてしまっての事故』は、この種類の事故の中でも特にクライマ−に警笛を鳴らした
関西だけの狭いクライミング環境でも、私が知っているだけで1970年代から90年代に、かけて多くのクライマ−の目前での事故が6件、新聞報道として取り上げられた事例が2件。伝聞情報として知られている事例が3件ほど起こっていて、私が現場で事故を起こした当人の救出・搬出に関わった事例だけでも3件あって、現場での用具類の状態などを確認している。
最も、メディア(登山関係・含む)で、事故の状況が報告されたものは『裏六甲・蓬莱峡の大屏風岩』での、懸垂下降中の事例で、この時にはナスカンの使用による事故だと報告されている。
同じ事例は過去に『不動岩』でも、引き起こされている。同じ様な事例は関西以外の他の都道府県のクライミング・エリアでも起きていると思われる。