DESCENDERS/beray devices
一度、先輩達から借受けて『不動岩』で使わせてもらった、巻き付け方式の下降器具
『エイトカン』に『ATC』しか使った事の無いクライマ−が、大勢いる時代だが懸垂・下降時の事故例は多く。用具が、いくら発達・改良されても人的な失敗で重大な事故は起こるものです。ケアレス・ミスと共に、充分に使用方法に熟知し、応用も効かせられる技術の習得も必要です。
私は、過去40年間・範囲での利用可能な『各種・器具』の、ほとんど全ての使用体験を持っています。
何を使うかの、選択には多種類・異なる機能と性能
を使い比べての経験から、得られたアドバイスは役立ちます。
『エイトカン』と『ATC』だけが推薦品というのも少しばかり乱暴な意見だとは,思います。
長時間・時には数日かけての岩壁や危険な自然環境の、真っ只中で複雑な『下降』を続ける場合には
幾つもかの、異なる器具の使用や用具を落したり、損傷したり・した場合に備えてカラビナ等を緊急的に組み合わせた『ブレ−キ・システム』の利用方法も習得しておいた方が、より安全です。
各種『専用・器具』を使いこなせても、基本の下降技術の要は安全に下降する技術そのものと、数多くの経験にもとづく『現場でのインスピレ−ション』そういった、感覚的な判断は素早く・確実でなければ、ならない。ロ−プの確実な回収や支点の設置・補強方法にも確実性が要求される。
登りつめれば、確実な『チェ−ン・アンカ−』や『ボルト』が残されている、クライミングだけならば、問題は少ないが・・・
ある種の状況。特殊なスタイルでのロ−プ下降が、要求される場面や特に『ソロ・クライミング』で、前傾壁からハング帯を複雑な、システムで降なければ、ならない様な場合には固定する『下降ロ−プ』を、弛ませずにテンションを強くかけて『下降用具』も、普通とは違った方法で使用する。そういった場面で通常の『エイトカン・タイプ』よりも、使い易い『ブレ−キ−・バ−・タイプ』に、利点が生じる事もある。
ロ−プを使用した、垂直の『遊び・一種のスポ−ツ』も各国で盛んに
楽しまれている。クライマ−には、馴染み深く、自分達のジャンルの
技術だと思い込んでいる人達も大勢いるが、世界中の消防関係者
やレスキュ−技術の項目を含む、各種・活動機関や軍隊では、ごく
一般的な技術として、トレ−ニングにも使用されている。
『キャニオニング』や『巨樹の昇り降り』から、熱帯雨林の樹冠研究
まで、このロ−プを使った『技術』を駆使して、活動が行なわれている
世界は広い。特に『ケ−ビングの世界』は、最も独自に技術が進歩
して、専用の用具や技術を発展させて来た。
クライミングで使用される『ロ−プ下降・技術と用具』は、そういった
他ジャンルからの、良い意味での影響を受けていない様に思う。
現在では、各種『専用器具』を、目的別に自由に選択して使用できる
使用するロ−プの種類や、径・下降する場所や状況に合わせて最適
な『用具』を使用できる。

軽量化とシンプルなギア・セレクトを目的に、制動・確保『器具』を下降に使用する事も、広く普及していて使用方法を間違わなければ、別段技術的に『安全性』が、犠牲になる事も無い。

要は、使う側の判断・技術能力にかかっている、使用者側の問題なので、そういった使い方に熟知していれば良い。
下降・専用の『用具』が、なければロ−プ下降が行なえない訳でもないカラビナを複数・組み合わせて、単純な『ブレ−キ・バ−・システム』を現場で利用したり、他の『クライミング・ギア』を応用的に使う方法も多種存在していて、ハ−ネスやカラビナも必要としない、古典的な『身体・摩擦』利用の下降技術も、使えて当たり前だとは思う。
『アイス・ボラ−ド』も、かなり意識して積極的に使わないと現場で安心して使用できない。高性能な『アイス・スクリュ−・ピトン』を、使用して氷面に空けた『穴』で、アンカ−を作り出す『スレッド・テクニック』も現在・入手可能な『スクリュ−』が、最長で22cm程度なので、いつでも、どこでも使える「技術」とも言えない。
また、条件によって安心して使えるだけの『氷』が、存在しない環境も多い。『ボラ−ド』も、同じで労力と作成・時間に比例した『安全・確実』な、支点として使えるかの判断で、無用に『コダワル』必要性は無い
古典的な『装備・用具の応用的な、埋め込み残置』は、ワカン・ヘルメット・アックス・スキ−板を含めて、多様・多種。応用技術の範囲は広い。スキ−&トレッキング・ストックのX型・埋設は特に、深雪・場面で有効だ。(下・写真)自作した、竹板『スノ−フレ−ク・タイプ』使用・充分に足に体重をかける・・・
長年、通い込んだ『黒部の壁』にて、継続・継続したがって、壁からの下降・回数と距離は相当なものだ。
この頃は、他のクライマ−が国産の鉄製0型カラビナに組み合わせた『ヒラリカン』と、呼ばれていたブレ−キ・バ−・タイプの『下降器具』を、岩場で使用している例が、最も多かった。私は、鉄製カラビナのガチャガチャと携帯時に、うるさい金属音が嫌いだったのと、重さも気に入らなかったので、アメリカ『SMC』や『CMI』の用具を組み合わせて、使う事が多かった。当時としては最軽量なオレンジ色の、コ−ティング加工も好みの0型カラビナに『ディッセンダ−リングを2枚』重ね合わせた、ブレ−キ・システムを愛用。
9mmWでの、連続したラッペル(懸垂下降)では、放熱性には難点が生じていたが、強い制動力が効かせられて、『ヒラリカン』よりは、はるかに安全に感じていた。末端ロ−プの、スッポ抜け防止にも、注意し始めた頃でロ−プが通過する『箇所』が、リングとバ−の2重・屈曲なので、途中・停止も簡単。奥鐘・屏風・坊主岩、滝谷その他、かなり長期間これを愛用していた。
2007年・現在、私が使用継続中の『各種・用具類』確保・用具もラッペルで使っている。
使用する『ロ−プ』の、種類も最近では多様化している。キャニオニングやレスキュ−関係
では、更に、これら以外の専用・専門的な『用具』も使うが、(下・写真)の用具達がクライミングで使用している主なタイプ・モデル。
古典的『肩がらみ式・懸垂下降』この技術で何枚のセ−タ−を、破いたか・・・・最長で、雪彦山の2ル−トぐらいの距離を実際に、下降した経験を持っている。負傷者と初心者に、緊急・現場で私の全装備を、貸し与えて、T2からも下降した。(下・写真)英国の岩場にて
過去の経験から『岩角やピラ−状の岩』に、スリングを介して
体重を預けて、空間に身を乗り出すのは他のクライマ−が先
に、同じ『アンカ−』を利用していても、躊躇してしまう。

私が、使用して無事に地面に降り立った後に、後続した
友人が『アンカ−利用』していた、冷蔵庫・並みの大きさの
岩の崩壊で、墜落して来たのを真横で目撃した記憶は鮮明。
あれ以来、この種の自然物・特に一見・大きくて頑丈そうに
見える『岩・支点』には、人一倍の神経を使う。

アックスやナイフの柄の金属・部分でハンマ−代わりのチエック
を繰り返すのは、当然でハンマ−が使えれば、必ず使用する
岩の節理や、周囲の岩盤の節理にも充分な注意で、確認の為
の労力を厭わない。それでも、過去の悪夢・嫌な記憶から最初
にロ−プに体重を、完全に預ける瞬間は逃げ出したい気持ちと
葛藤してしまう。

『懸垂下降・中の事故例』は、クライミングの長い歴史を知れば
いかに、多くの優秀なアルピニストやクライマ−が悲劇的かつ
悲惨なトラブル・災難に見舞われたか・・・・
どんなに、強く・優秀なクライマ−でも下降中のアクシデントでの
墜落からは、生きて戻れない。そういった過去の実例を知り過ぎ
ているので、恐怖症には陥らないまでも、やはり恐さを知って
毎回、慎重な『支点・確認』に神経を集中さす。
『スリング類』を、残置する必要も無く。ロ−プの回収が岩場に比較して、ひっかかりの少なく平滑・なめらかで、摩擦抵抗も減少する『氷雪・箇所』では、(下・写真)の、特殊なロ−プ・ワ−クも有効だ。プロガイドは、良く使うが普及して、一般的に誰でもが使う『技術』とは言えない。このシステム・技術は渓流・渓谷ジャンルの活動時にも、立木を支点とした下降で利用する場合も、私は多い。

下・写真の現場での下降時には、ノンキな相棒が自分の「シット・ハ−ネス』を、小屋に忘れて来た?ので、自己犠牲?を発揮して、私のを相棒に貸して、スリングを組み合わせた『ディ−アッパ−・シ−ト』を
ハ−ネス代わりに、このタイプの氷柱・支点を恐がっている、仲間から先行して下降を開始。

『加重方向』が、適正な角度に向くまではロ−プに預ける『重量』を、可能な限り軽くする為に、足場に
重心を乗せて、傾斜に合わせての加重値を予め予測・計算して、垂直部に入る。
間違って、引き抜き側の「ロ−プ」に、何らかの加重が加わらないように注意するのは当たり前。
日本国内の岩場では、潅木・枯木・密生した藪が、ロ−プの回収時に厄介な邪魔者と、なる場合が多いので降り易い方向や、位置関係への配慮と共に、着地後のロ−プ回収にも、事前の観察・予測が重要。
『水圧・抵抗』は、通常のクライミング環境下とは別の
危険や問題点。巨大なクレバスを、経由した振り子
動作を、含めた特殊な技術が必要となる『下降』と共に
ある程度は、事前練習しておかないと現場で無駄な労力
や不要な危険を侵してしまう。

簡単で、快適な『フリ−クライミング』環境下で体験してい
る能力だけのクライマ−は、他ジャンルでの緊急時・対応
を手伝えない場合が多い。
2013年 現在では『下降専用・器具』を積極的に使う機会よりも『クライミング』関係では、この種の『ビレイイ器具類』を使う機会が増えている。下降専用の用具を積極的に、毎日?使用しているのは夏の『キャニオニング』が筆頭で、クライミング・ロ−プとは別の専用ロ−プを使う機会も増加している。