『Realized Ultimate Realty Piton』
誕生から、ほぼ半世紀・近くまえの1960年に実際のクライミングで使用された、超小型・極限まで薄い刃を持った『ロック・ピトン』として、シュィナ−ド社の『オリジナル・クライミング・ギア』

アメリカ・ヨセミテの『カット・ピナクル西壁』の初登で使用され、この用具・以前の『ボルト』論争や人工的な支点の乱用、多用でル−トを切り拓く『開拓での用具・使用』で、より良いスタイルと用具・技術での論理基準に、一つの指針・回答を示した『クライミング・ギア』として、価値が高い。
俗に日本では『ラ−プ/RURP』と呼ばれ『実用限界のピトン』の意味である
               『Realzed UltimateRealty Piton』を略して、呼ばれる。
他の様々な種類の『ロック・ピトン』よりも格段に使い方、技術的に熟練が必要なピトンとして、現実的に見て積極的に『使用した経験』を、持っているクライマ−は非常に少ない。

初期の『使用・記録』も、僅かで穂高岳『屏風岩・右岩壁』等のル−ト開拓で、使われた程度で他に、この種類のピトンを、有効に利用できたはずの「岩場」でも、ボルトが使用されて、アメリカでのクライマ−間の用具使用でのコンセンサスや論理面での、普及・技術難度の幅広い発展や普及に、変化は見られなかった。
アメリカのヨセミテ渓谷でのクライミングから考案され実用化
されて、基本的に積極的な『エイド・クライミング』で体重を預ける
範囲で、利用された非常に小型で軽い『ロック・ピトン』として知ら
れている『ラ−プ』と、似通った小型で薄く仕上げたピトンは考案
時期や製造・広く販売された、時期もアメリカの方が早かったが
同じ様な『小型・薄刃ピトン』は、欧州・範囲のクライマ−も必要としていたので、性能面ではシュィナ−ド製品に劣るが、通常鋼材では先端に、焼き入れ加工を施し、刃先を鋭く研磨した製品や、通常の軟鉄製「リング・ピトン」を、単純に小型化したような物も造られていた。

通常タイプの「軟鉄」で、造られた小型で刃先を薄く仕上げた物は
本来の使用目的には、全く適応・使用できずシュィナ−ド・モデル
に完全に移行してしまった。特に、『ヘア・ライン・クラック』と呼ばれる、通常タイプの、これまでの、いかなる『ロック・ピトン』でも
打ち込めない、極薄のリス(クラック/岩の割れ目)に強い打撃で
確実に打ち込めるモデルには、材質面で要求され要素が大きい。
近代的な『ロック・ピトン』として、最も初期に標準モデルを考案・製造し実際に使用した『ジョン・サラテ』以降の「ピトン」に採用された鋼合金は、クロムモブリデン鋼に代表される非常に強度が高く、軟鉄に比較して耐久性が格段に高い『金属・特製』を、持っていて打ち込み使用して、回収後の再使用にも耐えれ、曲がりの少なく、強度を持っていたので「サラテ』以前の時代の、普及品であった「カシン」に代表される、欧州の軟鉄ピトンとは、使い方も変り、使用技術や使える領域も拡大した。

『ラ−プ』は『ナイフ・ブレ−ド』や『ロスト・アロ−』と、同じく使用するクライマ−の意識変革も大きく進めて、更にクライミング・フィ−ルドの拡大にも、大きく貢献した。

鋼合金を打ち抜き、刃部を研磨して極薄に仕上げられた『ラ−プ』には『オリジナル・モデル』以外にも、幾つか異なる形状・デザィン・モデルが誕生して来たが、信頼度が高いのは『元祖・初期モデル』の平板状に二つのスリング類を通す『穴』が、空けられているもので、サイズは基本的に二つある。
『シュィナ−ド・タイプ』の模倣・類似品にはサイズの大きな物や、兼用型ピトンの外見に酷似した物も、あるが
英国『クロッグ・モデル』等の、小数の製品・以外は機能的だと考えられる、類似品は少ない。
一般的には『ラ−プ』には、あまり強度の高い『スリング』は取り付けられない。
基本的に『確保』に、利用する為に考案されたタイプの用具ではなく、体重範囲の
加重を支える、機能面が重視されて『極限の薄さ』で使える、機能に特化した用具
なので、打ち込む『箇所』に、充分に注意していないと取り付け『スリング』も同時に
岩の割れ目に食い込ませてしまう。

特に、使い方に習熟していないと、より深く強固に打ち込みたいと、恐怖感に負けて
『論理的な思考』を、働かせずに無駄な打撃を与えてしまう事が多い。

スリングも痛み、それでなくても強度面の不足を感じる基本のポィントが、傷付いて
弱まる危険性が高く、回収も非常に厄介な作業となってしまう。
70年代〜日本国内の岩場で「使える場」は、無いとの意見も聞いていたが実際には私達の先輩は幾つも新しい『可能性』を、拓いていた。私も、遅れて穂高や南アルブ゜ス・海の岩場で数多く使用している
当然70年代の『先輩達の開拓ル−ト』は、再登
『錨型』一種独特の形状の『クラックン・ナップ』は、『ラ−プ』の使用限界を超えられる、最初の用具。
『ラ−プ』で、実証された極端に薄く、岩に掛かる加重範囲の限界「ピトン機能」と『チヨック』が、証明した
理論的な加重・方法に、カムに近い小さな捻り効果を極限の『極少・極薄ポィント』で使える限界の用具として考案・誕生した。初期の縦位置に打ち込み、加重する用具・自体が真っ直ぐな「モデル」が改良されて僅かながら『用具に捻り角度』が、加えられていて左右・2つのクラック・方向の、使い方で利用できるタイプが登場した。片側を切り落として『改造』した、ものは本来の2方向・使用を、1種・利用に限定させる欠点は、あるが『ラ−プ』同様に、軽くハンマ−で叩いて、より極端に困難な箇所で使用できた。

使用中に幾つかは、捻りが強過ぎて、回収時に仲間が落したり、回収の方法を理解していず、間違って無理に抜き取り、再使用できないほどに変形させて廃棄処分。
現在『クラックン・ナップ』は、後継・用具と見られる『ペッカ−』や。同種のフック・タイプの新しい『用具』と進化していて、基本形モデルは製造も販売も、されていないと思う。一部、ガレ−ジ・プロダクツから、似通った『用具』が作り出されていて、稀に『レア物』として入手・可能な機会もあるが一般的な『購入・用具』ではない。
『ラ−プ』類を、これから購入、使用したいのであれば、ぜひ新型・流通タイプの「ブラック・ダィヤモンド社」から発売されている『ワイヤ−・タイプ』の、製品を使われるのを薦めたい。以前の様に、岩と接触する頼りない細いスリング類の損傷に必要以上の、注意も不要となり。ここ一番の恐いポィントで強引に深く、打ち込めて利用価値が高い。付属ワイヤ−を、ストッパ−類の付属ワイヤ−と、比較して細過ぎると感じる方も、いるが使用目的を考えれば、実用的で問題は少ない筈だ。旧式に、なり出した以前の普及タイプも、不用になった訳ではなくて状況・場所によっては非常に有効に使えるので、幾つかのサイズ構成を吟味して、取り混ぜて利用するのも得策。
刃部は、自分で『シャ−プニング』しておいた方が良く、使用後の手入れも同じ。

『ワイヤ−』を、ハンマ−で叩かない様に注意する事と、回収時にピックで引っ掛ける前に、他の手段も考慮。
『ペッカ−/PECKERA』類は、初期の同種・用具である『クラックン・ナップ』よりも、はるかに使い易く安定度?も格段に向上している。

『フック』類と、同じく目的に合致した『想定練習』は重要
まずは、一番『大きなサイズ』から使い始めるのが基本
日本的な『脆く。岩質の軟らかい岩場』では、扱い難く安定しない。花崗岩の緻密なヘアラインに「ナイフ・ブレ−ド」を、打ち込み・回収した後の「ピトン・スカ−」から、使い始めと理解し易い。
『YOSEMITY CLIMBING』 Sea of Dreams(Belay anchors)
この「写真」を見た時には、キャンプ4の「クライミング・バム生活とクラック・クライミング」にも、強い衝撃と興味を持っていて、その上に、この当時の私達のクライミングとは、大きくかけ離れた『過激』な、エイド・クライミングにも正直、シヨックを受けた。『ラ−プ連打の、アンカ−・システム』に、笑顔でユマ−リング・・・
『ラ−プ』と呼ばれる超小型の『ロック・ピトン』には、あまり種類が無いと思われているが70年代から実は、意外な程に多種・多様な似通った小型・超薄刃で元祖物と、殆ど同じ使用範囲で使う事を目的に、作り出された物は多い。軟鉄素材で、単純に小型で刃を薄くした、だけの物は実用には耐えれなかったが、クロムモブリデン鋼材を使用した、幾つかの『ラ−プ・タイプ』には、元祖「シュィナ−ド・タイプ」よりも、実は日本の岩場で使い易いと思えたモデルは多い。

例えば『シャルレ』の小さな、アゴが付いた小型ピトンはラ−プの2倍・程度の刃先の長さだったが、ナイフブレ−ドで微妙にタイオフして、使うような場面ではアゴ部まで、きっちり打ち込めて意外と実用的なピトンとして利用価値は高かった。そういった超・小型でラ−プの刃先と同程度の、鋭利で薄い先端部が5mm程度から3cm効かす、使用では『ラ−プ』にも種類が必要だった。

オリジナル・タイプは初期にワンサイズ。後に2サイズが登場したが、欧州品には更に、幾つか中間のサイズが出回っていて、クロッグやカンプ等からも初期には、各メ−カ−から『ラ−プ・タイプ』のピトンが作られていた

現在はシュィナ−ドから『ブラック・ダイヤモンド社・製品』にオリジナル物が改良されて製造・発売されていて現在のモデルにはワイヤ−が付属している。
短期間だったが『日本・国産品』のクロモリ・ピトンが驚くほどに細かくサイズ分けされて、各種サイズが必要量揃っていた頃に、この『ラ−プ』も2種類ほど販売されていた。
まさに実用限界・・・と、思えるほどに、他所では見ないほどに先端部の長さが短く、これは元祖物への一種
ライバル心の現われか、極限を我国のクライマ−に期待したのか?かなり、時代を先取り???した、先鋭的な極限サイズを作り出していた。さすがに、これ1本に全体重を預けた経験は無いが、複数・分散加重の
役目では使用した経験があったが、後続の仲間には当時は、ひっぱったら抜けたよと言われるほどの効き
具合だっらしい。この、国産品は『ナイフブレ−ド・モデル』と『コの字/アングル・モデル』の金属・素材は国産品として、恥かしくない強度だったが何故か『ラ−プ・モデル』は熱処理が充分ではなかったのか?・刃先が薄く研磨され過ぎていたのか?曲がるのは当然だが欠ける製品が見られた。
旧・シュィナ−ド・オリジナルの『ラ−プ』から何度も改良されて現在・市販
の『ブラック・ダイヤモンド社』の物には、80年代の後半から採用された
『ワイヤ−』が、かしめて取り付けられている。ル−ト中の残置ラ−プの
使用が、これて格段に安心して?使えるようにはなった。
『RURP/ラ−プ』も『4130クロモリ合金』で、造られていてテ−パ−は最終工程で、全て手作業で精密に削り出されている。
行って来ます、と毎夏の『露営地』で、テント前での何時もと同じ挨拶の後、還って来なかった若い友人が前年に共に、登った開拓途中のル−トから下降して、山を降りる日に私に使って下さいと残していった1本の小さな『クロモリ・ピトン』を、使えずに今も手元に残している。