製作・途中 Thursday, October 08, 2009
『パック/ザックを背負っての、クライミングが基本スタイル』
小学校・4年生の時に初めて、背負った綿布製の小型『キスリング・ザック』から数えると、山で使った『ザック』も軽く、60個は超えているだろう。『旅』で使っていた、『フレ−ム・パック』に背負子や、特殊な『パック』の数を加えると、いったい幾つの『背負える道具』を、使って来たのか判らなくなる。
古風な綿布に、皮製の締めバンド。濡れると重く、黴にも注意が必要で、今から見ればお世辞にも背負いやすい『デザィン』でも、なく不恰好な『形』だが、このタイプのザックから私のクライミングの経歴と、山での記憶は始まっている。
友人から『登山史・関係』の、展示・企画への物品・貸し出し、依頼が
寄せられる。木製の年季・物の『背負子』や、銘品と称される古典派
からは、羨望の眼差しが向けられる『ピッケル』とか、この種の『ザック』
に近い、私のコレクション・ザックの出番も多い。
『トモミツ・ブランド』の、純正・神戸『物』の、オリジナル・ザックの愛用者を山で、見なくなって久しい。
『ズボラ・ザック』の、愛称で私達が愛用していた、あの『ザック』は、国産品としては時代を先取りした機能性や、当時としては他に例を、みない優れた背負い心地が秀逸な山道具の一つだった。

私が作って貰った、『パネル・ロ−ディング・システム』と全く同じ、タイプのクライミング用ザックや『カリマ−』から発売されていた、『ハウリング・ド−ム』を、すっぽりと被せて、組み合わせて使っていた『円筒形ザック』も、今から見れば最新の『メトリウス・ホ−ル・バック』と、基本デザィンに大きな、違いが見えないのだから、『吊り下げ式テント』と共に『トモミツ氏』の才能には驚かされる。
カリマ−の『ジョ−ブラウン・モデル』と
サレワの『モンブラン』に、同じくサレワ
の綿布製の小型ザック4種類を、高校生
の頃から、アルバイトでお世話になってい
た店の当時・店長『貫野氏』からの薦めで
購入して、約20年間は使用。

特に、サレワの『モンブラン』は当時として
数少ない、背面にフレ−ム内蔵の画期的
なクライミング向きザックで愛用。
この頃のフレ−ムはホワイト・アッシュの
単純な細板フレ−ムだった。
木製のフレ−ムを見たのは、これが最初で
最後の製品。
18歳の頃に、国産品を使うのには強い抵抗感を覚えていた。キスリング・ザックや国産の不細工なアタック・ザックを使っていたので、縦長で本格的なクライミングに向いた、そして当時のアルピニストが使っている欧州タイプのザックに憧れが強かった。

『アタックザック』と呼ばれ出した、最も初期の海外製品の中で私が初めて、購入したのはサレワの2種類の
ザックだった。1つは今なら『中型モデル』の範疇に入る『サレワ・モンブラン』で、当時の手持ちの装備ならば
数日間のビバ−クで、活動するクライミングでも容量的に不足を感じていなかった。
同時期に購入した『サレワ・グランシャルモ』これは、小型ザックに分類されるサイズだったが、穂高での涸沢からの日帰りクライミングで、容量的に不足も感じていなかった。手持ちのギア類も、最小限であったし現在の様なチヨックやカムも、僅かな数しか持っていなかった。綿布製で底部は革で、補強されていて背負いパッドの構造も、いたってシンプルな1本締めタイプで、当時としては機能的でバランス的にも使い易かった。
仲間達は、オリジナルのコピ−・タイプの国産モデルの使用者が多かった頃で、滝谷や前穂高の岩場での
クライミングは、大抵このザックを背負って楽しんでいた。
高機能で丈夫な、化学繊維の登場以来、木綿(コットン)生地を使って部分補強に本皮を使うようなタイプの
ザック類は、クラシカル趣味の登山者やブランド商品が、好みの旅行者ぐらいにしか需要が無さそうだが登山
用としての、これら旧型・古典派の使っていた天然素材を使用した『ザック類』にも、まだ愛用者は残っている。
極細の木綿糸を、緻密に織りあげて一枚の「布」に仕立てて製造された生地は、木綿の繊維を構成している
セルロ−スが、水分を含んで膨張して織目は、水滴よりも小さくなり水分を通さなくなる。現在の進歩して化学
繊維が、ようやく手に入れた機能をメソポタミア時代から人は利用し、様々に利用していたのだから驚かされ
初期の登山で、この素材が『ザック』に使われた事を、理解出来る。そして、磨耗にも強くクライミングの様な
活動で、鋭利な花崗岩に擦れても、壊れない丈夫なザックも誕生して来た。この種類の古典派に属する用具
を使えていた事を、今では感謝していて登山の中での用具・装備の歴史を体験から知りえた事は幸い。
同時期に『カリマ−社のジョ−ブラウン・モデル』と、少し前から『フランス・ミレ−社・製品』のザックも使い始めていた。カリマ−のザックは一世を風靡した、当時のクライマ−に非常に人気が高かった本格的な『クライミング・パック』で、その後に、このモデルから似たタイプが、各社から続々と発売される。最も初期の『ブラウン・モデル』は基本形のサイズや機能は同じだったがナイロン生地ではなくて、本体が木綿で作られた丈夫なタイプが発売されていて、私も最初は初期モデルの使用者だった。
70年代の後半時期に、海外クライミング関係の書籍や雑誌の中に登場して注目し出していた、ビッグ・ウォ−ル・クライミング専用の荷揚・専用ザック(ホ-ル・バック)等をヒントにして、トモミツ氏に御願いして数個の円筒形バッグを試作して貰い、当時のコットン・キャンバス地で作られたフランス・ミレ−社・製のザックを改造したりしてから、現在・市販されているのと、ほぼ同種の満足いくタイプのバックをサイズを変えて。二つ特注品として製作して頂いた。(左・資料写真)が、最初のプロトタイプの元となった基本形。(右・下の写真)が、カリマ−社・製のホ-ルバック専用の樹脂製カバ−を組み合わせて、使用していたミレ−のザック。
穂高岳・明神2.233m峰の南壁での、ル−ト開拓時のもの。
2002年の春から、容量的に60L以下のパックで『グレゴリー』を数種類、選択して愛用している。2006年モデルの軽量モデルは特に、生地から超・軽量で最新の工夫が施されていて、日帰り範囲の山行で使用頻度が高くなって来た。
白神山地・追良瀬川での遡行プラン『個人ガイド山行』で、購入したばかりのラフマ−社・製品のザックの背負いバンドの付け根が、破断して応急修理で山行・継続。重量的にも、さほどの重さでもなく、破断箇所の確認で、明らかな縫い方の弱さや、チエック不足が確認。大阪のロッジ店で購入していたので、下山後に購入費用・返却で解決。製造メ−カ−からの返答・対応は一切無かった。
2004年に『ICIオリジナル商品』として、モニタ−使用として無料・提供を受けた
2006年までに約60日間ほど、継続使用して主にガイド゜企画で頻繁に愛用。(下・写真)個人ツア−で、訪れた秋の三倉岳(広島県)にて撮影。同一モデルのワンサイズ・大きなタイプは個人・購入で現在も使用中。

デコレ−ションは定番のチロリアン・テ−プ類を、布用接着剤で仮・固定後に手縫いで固定している。チロリアン・テ−プは、いつものインタ−ラ−ケンの専門店で、大量に購入して来た本物です。
『涸沢時代』の縁で、大型ザックを数種『試供品』として使えた事があった。
徳沢で、後輩が山小屋の『越冬業務』で、一冬をすごしていた時に、数週間たけだが、私も後輩と共に小屋での生活に付き合って、一人で屏風岩に何度か登攀する機会に恵まれて、その時に、この大型ザックを文字通り酷使した。
シングルの皮靴の保温性アップの為に、当時は一般的になっていたロングスパッツむとは違う『カ−マン・ゲィター』を使い始めた頃だ。
この頃から、レキの伸縮タイプのストックを積極的に使い始めたのだが、当時はアプロ−チにスキ−を使うのが当たり前だと考えていた頃なので、Wストックが歩行の為の装備と言う認識は薄かった。

ザックに、くくりつけて持ち運べる『収縮タイプ』のストックでなければ、この種の補助用具を冬季のクライミングには持ち込まなかったと思う。この頃のザックは生地が丈夫なので、ザック本体の重量は意外と重く、今現在の様な快適性は無かったが、岩場での強引で荒っぽい荷上げ作業には適していた。
国産の『DAX』のクライミング向きのザックを幾つも使用して来た。
最初は故・長谷川氏が考案した、背面の背負いバンドがザック本体に収納できて、一種のホ−ル・バック機能が使える、オリジナル商品を個人的に譲って貰ってから、この国産品メ−カ−のザック類を使うようになった。
特に、愛用していたのは本来はスキ−ツア−用にデザインされたザックで、後に似たようなモデルを二つ、海外モデルも使用する事になった。
この国産のザックは特に35L〜45L容量のモデルを数種類、数年ごとに購入して愛用していて、その頃の愛用品は殆どを後輩や昔の仲間に、貸し出して一つも返却が無くて、私の手元には残っていない。
(右・写真)も、DAX社のオリジナルで通年ガイド山行で愛用していた。

(下・左、写真)も同じくDAXの40L程度の使い易いクライミング向きのザックで海外でのガイド・クライミングでも数年間、愛用。地元のキャンプ場やル−ト途中で仲良くなった、クライマ−と用具・交換などで今は、最初の頃に使用していたザックは手元には無い。
35L〜45L容量のザックの使用が昔から多い。特に現代の軽量装備の利用で、30L〜容量のザックの使用範囲が広がって来た。(下・写真)最近は、以前ほどには頻繁に使う機会はなくなったが、以前は様々な場所で使う機会の多かった『ア−ク・テリックス』モデル。発売当時から、個人的には斬新さ?には欠けているが、使い易く丈夫なタイプとして使用していたが、特別に人に薦める種類のザックとは考えてはいなかった。
『沢登り専用ザック』の必要性を、以前は強く感じてはいなかった。クライミング向きのザックの中から、気に入ったタイプを流用する事が多く、防水に関してはザック本体に機能を求めていなかったが『キャニオニング』での使用が、増加し出して『ザック本体の防水性能』にも必要性が増して、幾つかの渓流・激流での使用に適したザック類を使っている。