TIED OFF/PITON
『タイド・オフ/タイオフ』の、技術は『ビッグ・ウォ−ル・ピトン』の、使用で必要不可欠となるので、『タイオフ専用スリング』も、準備しておかなければ、ならない。標準例として『ナイフ・ブレ−ド』を使った、重ね打ちシステムが紹介されているが、実践面から考えると『ナイフ・ブレ−ド』の、厚みは各サイズ間で、それほど大きな違いは無く、『タイオフ』の必要性が生じる、場面で必ずしも基本・タイプとして使う訳ではない。『タイオフ』技術は、打ち込み面(岩の表面)から確認できない、クラック内部が広がっている、歪な内部・形状の割れ目『クラック』や、外開き『フレア−ド・クラック』そして、あまり出合いたくないない「ピトン」を、打ち込むと、クラック自体が開く『拡張性質』の『エキス・パンディング・クラック』で、最も有効となる『技術』なので、単に打ち込んだピトンが、完全に「ピトン全長」を、クラックに打ち込めない場合の、補助・手段と単純に考えて、使用するだけでは、使い方の半分も理解できていない。
現代的な『ビッグ・ウォ−ル・クライミング』での、標準『ピトン・セット』=「ナイフ・ブレ−ド&バカブ−」そして
『ロスト・アロ−』と『ベビ−・アングルからミディアム・サイズのアングル』これらの、各種サイズが異なり、一見すると関連性・組み合わせ方が異なるように、見える『ピトン』類を、組み合わせて、応用利用するのも基本技術であり、セッテイング(ネイリング)が、一つの独立した『技術』なので、『タイオフ』の各・適したセッテイグ方法を知っておくのも、非常に重要な『技術』と、言える。何でも、重ねて打ったピトンに「スリング」を巻き付け。カラビナにロ−プを通せれば、良いというのは間違い。異なる、種類の『ピトン』も使用するのでブレ−ド・タイプへの使用・以外の技術・使用例も、使えるようにした方が良い。、
『タイオフ』して使う『ピトン使用・時』当然ながら、複数の『ピトン』が必要となるが現場での判断では、基本的に、複数・使用せずに通過できる『ポィント』ル−ト上のセクションならば、必要・最小限のギアで突破・通過したい。数量が増加すると言う事は、その『ポィント』の先・上部で、使用できる、使用しなければ・ならない状況・場面で使える『ギア』が限定されると言う欠点を、生み出すからだ。
『タイオフ』して、2本〜追加分の『ピトン』を必要としなければ、通過・突破できないかは充分に考慮・判断してからの技術。『タイオフ』不要で、単体(1本)の『ピトン』で、充分に機能し合理的に進めるならば、そちらの方が正解と言う場面も、多い。『ピトン・ワ−ク』の、基本と言われる『タイオフ』も、使う場面を前段階の『ピトン使用』の、基礎技術をマスタ−してからで、ないと意味を成さない。

『ナイフ・ブレ−ド』と『ロスト・アロ−』の、組み合わせや。『アグル同士』の、組み合わせ、そして特殊だが断面が、Z型の『リ−パ−・タイプ』と『アングル』の、組み合わせは最低限・使えた方が良く、手持ちのギア類が不足している状況で、必ずしも理想的な『組み合わせシステム』が、行なえない場面で応用できる、組み合わせ方法も、予め技術・習得する努力も必要『項目』毎回、『ナイフ・ブレ−ド』ばかり、それしか使えないというのは、あまりに未熟で用具が勿体無い。

不規則なクラックと、共に浸食タイプの壁面で見られる『穴』にも『各種アングル・ピトン』を、かさね打ちする
技術も、頻繁に使用される。大き目の『アングル』に、他の種類の『ロック・ピトン』を、組み合わせる方法も
よくあるパタ−ンで、何を・どう組み合わせ左右・上下に、どの『ピトン』を使うかにより、効き具合にも大きな変化が生まれる。力学的な考察と、岩質やハンマ−で叩ける方向、そういった状況を理解して正しく判断できる『ピトン・ワ−ク能力』は、簡単には身に付かない。

『タイ・オフ・テクニック』で、非常に重要な『ポィント』は組み合わせた『ロック・ピトン』へのスリングの取り付け方だけではなくて、墜落時に貴重で大抵は、現場で補給する事が不可能な筈の『ギア』を、落として紛失しない工夫が絶対に必要な点だろう。必ず、ピトンに取り付けて『加重もしくは間接的・確保』に使う、スリングとは別に、システムの破壊(墜落・衝撃でピトンが抜け落ちる)しても、組み合わせた『ギア類』をカラビナを通したロ−プには、残っている事が重要。間違った『タイ・オフ』の、方法で組み合わせてしまうと、ロ−プに連結している『スリング1本とカラビナ1個』は、回収できるがスリングで連結していた2本から3本の、高価で貴重な『ピトン』は、空中を吹っ飛び、手元には戻って来ない。
この意味が、文章で理解できないなら、基本項目を最初から学び直した方が良いか、基礎のピトン・ワ−ク自体まで習得できていない。

『タイ・オフ・テクニック』を覚える以前の、最も基本的な『ピトン・テクニック』そして、この技術・以前の使用する各種・様々な『ロック・ピトン』と、組み合わせられる『ギア』の知識。そして、それらを関連付けて理解出来る基礎知識は必要不可欠。自分が、どんな用具を何の為に、使うのかを理解できていないのでは、先には進まない方が、良いとしか言えないでしょう。
日本のクライミングでは『タイ・オフ技術』を必要とする『鋼合金ピトン』の、普及が欧米よりも遅れている点と鋼合金ピトンの使用・以前の長い期間に、軟鉄製ピトンを使っていた歴史があり、価格面での大きな差異が大きく、影響している事と『安全性』の意識・問題の違いも含めて、鋼合金ピトンの使い方として広く知られ、必要な技術でもある『タイ・オフ』に、関しての普及度が高いとは言えない。

使用頻度が少ないと、技術的な問題に関しての理解も進まないのが普通だ。一般的なクラシック・ル−トや俗に『本番』と、呼ばれる範囲の『クライミング』で多くのクライマ−が残置ピトン類に『タイ・オフ』技術を使用しているのを、見ていれば良く判るが基本の『保護スリング』と、メインの『タイ・オフ・スリング』を組み合わせて使用している人を、まず見ない。

精神的『ビレ−』に、更に安心感を増やす為の、見せかけの『技術』の意味合いが強く、その延長線上で絶えず直接的な加重を与えて、墜落の危険も少なくなく確保に、より集中・正確さを要求する場面で、見せかけシステムは、明らかに危ない。

普段から使っている『方法・技術の組み合わせ』しか、使えないのが普通なので、基本の技術を使えないクライマ−は、次ぎのステップに入る前に、自分が対応できるか考え直した方が良い。

しかし、そういった基本が理解できていないクライマ−には、その『基本の意味』する部分が、残念な事に正しくは理解できないので、他者から見て、判断して明らかな『危険に無謀に突入』してしまう。
『タイオフ用スリング』には、一般的に15mm幅の中空
(チュ−ブ・テ−プ)を、使う事が多いがピトンと岩の表面
が、非常に狭い場合にも使える、より薄く・幅の狭い物
が必要な場合に備えて、12mm幅・程度のスリングも
用意した方が良い。
長さは、一般的な確保に使われるランナ−やフリ−の
スリング類ほどの、長さは不要で必ず数種類の長さを
用意しておく事が、肝心。ピトン本体に設置する場合に
使用する「スリング」と、ピトンが抜けた時に、そのピトン
をタイオフしているスリング両方の、落下を防ぐ目的で
カラビナを介して、ロ−プに繋がっているスリングが必要
だから、最低でも長短2種類、それに長さが足りない場合
や、屈曲したクラックやコ−ナ−奥に打ち込んだピトンや
2本・以上の複数の『重なったピトン』で、良く見られる
スリング・ル−プの大きさが広くなった場合にも、備えて
もう一種類のサイズ構成が無難だ。
既製品に良い物が、あるが適当に切り売りテ−プを購入
して、幾つか使用して必要タイプを覚えよう。
以前にアウトレット・セ−ルの折に『バリステイック・テ−プ』のドラム
巻きの、タイオフ用スリングに最適な『細目のテ−プ』を3色・4巻も
購入するチャンスが、あって・すかさず購入しておいたので、これを
ここ数年は、必要量その都度、長さを変えてカットして、結んで必要
数量・使用している。ガイド・クライミングで、たまに必要な箇所で使用
するかも知れない程度で「用意・携帯」するのは、ブラック・ダイヤモンド
から発売されている『最適モデルのスリング』数色・色を分けて必要
数量を持参している。

この、市販品は強度的にも安心して使えるので、ランナ−類と組み合
わせて、普通のフリ−のスリングとしても自由に使えて便利だ。

『タイオフ用スリング』としての、必要な性質「テ−プの特徴」で大事な
要素は、ピトンの長さが充分にクラックに、入り切らなかった場合、衝撃
がピトンに不要な『梃子の作用』を、及ばさない様に岩との接点に近く
使われる。衝撃を幾分かは、吸収する機能も大切だ。
タイオフした「スリング」は、出来る限りピトンが岩と接している箇所に
巻き付けて、カラビナをかける。
タイオフとして、使われるピトン本体への『巻き付け方』には、幾つかの
方法があるが、何回もプル−ジックの様に巻き付けるのは、一見すると
安全そうに感じるが、実際はスリングが岩と離れる結果となり、逆効果
止め結び(オ−バ−ハンド・ノット)の使用を薦める人達も、組織系のクライマ−に多いが、実は最も単純な
『クロ−ブ・ヒッチ』の方が、簡単に引き締められて、衝撃後の回収にも便利だ。例外的に複数のアングルや厚刃ピトンの固め打ちで、斜め下方にピトンを打ち込んで「タイオフ」する、場合に巻き付け回数を増やす時があるが基本は、大抵、簡単にセットできる『巻き締め一重』だ。ピトンのカラビナ・ホ−ル(穴)には、衝撃で抜けた場合に備えて、タイオフ・スリングよりも、必ず長めのスリングを通して、同じカラビナと接続しておく。この『ピトン落下・防止スリング』の、長さを間違うと無用な危険を招くので、充分に注意しておく事。

『保護用のスリング/ピトン紛失・落下・防止用』この、メインのタイオフ・スリングより少し、長めに使う物は
墜落した場合に、ピトンが抜けても『タイオフ・スリング』が、ピトン本体から抜け落ちてもロ−プに通してある
カラビナからは外れないので、貴重なピトン自体も、タイオフ・スリングも、そして保護用のスリングも失くさなく
て、すむ。もし、この『保護用スリング』を使っていない場合の、墜落では『ピトン』は、必ず失われるので、本格的なクライミング・ル−トでは、絶対に覚えておき、使用するべき基本的なテクニック。

各種ピトンの組み合わせ、重ね打ち技術は基本的な『ナイフブレ−ド』を使った、2枚・重ねから練習するが
同じ厚み、長さを使うよりは異なるサイズの組み合わせを、まずは覚えよう。

『ナイフブレ−ドとロストアロ−』の、重ね打ち技術は最も多用され、応用が効くピトン・テクニックなのでサイズ
範囲を把握する為にも、各サイズの組み合わせ方を実際に、浅く打ちながら体験していくのを薦める。

このタイプのテクニックは、クラックの表面が狭く、奥に入るほど広がっている形状の、他の単一のピトンを効かせ難いクラックで有効なので、厚刃のロストアロ−に、薄い刃のナイフブレ−ドを、一種の「クサビ」感覚で、クラックに打ち込みながら、徐々に効かしていくという、感覚を体験していく。この『感覚的な判断』に、実際に体重を乗せて、効き具合を直接・確かめる『ボディ・ウェイト・チエック』から、エイダ−に少し乱暴だが、踏み込み加重を加える『バウンド・テスト』も、加えて自分で打ち込んだ『重ね打ちピトン類』の、効きを確かめる。
ボルト以外の用具だけを使って、エイド・セクションを突破すると言う、意識は『アメリカン・エイド』と言うスタイルが、雑誌関係に登場する以前から実際のクライミングの場で実践されていた。対象となる岩場の多くは、古典的な山の岩場にも残っていて、意外と身近な低山範囲にも残っている。下・写真は穂高岳の某所。ある意味、忘れられた岩場だが、エイド・フリ−を問わず実践的なトレ−ニングには、アプロ−チを含めて最適。
完全には閉じていない、柱状節理に沿って無理なく連続する岩壁帯から、終了点を目指せる。前進用には1本の『ボルト』も、使用せずに、継続する為に下段壁を突破後に中段へと下降するためにラッペル用の支点として1本のボルトを使用し、更に上部壁からの下降に、もう1本のボルトを残置した。
ロストアロ−とナイフブレ−ドが中心で、かなりの回数『タイオフ』使用。記録未発表の為、再登者を知らない