Daisies&Slings
小さく、ポケット状に縫い合わされた直線的な『ディジ−・チェ−ン』は、この数年の間に多くのクライマ−に普及して、使用者は多い。私も、以前は普及タイプを何本も買い換えては、使用していたが、2000年からは(下・写真)の『メトリウス社・製』を、メインで使っている。
『PAS=パ−ソナル・アンカ−・システム』広く、普及していて使用者が圧倒的に多い『ディジ−・チェ−ン』とは異なる、タイプで各ル−プ(輪)は、独立して自由に使えてビレ−・ポィントで複数の支点を、素早くカラビナを介して連結して使える。

このタイプ以外の一般的に、普及して使用者の多い『チェ−ン・タイプ』では、各ル−プを構成している、テ−プの固定箇所(縫合わせ部)が、クライマ−の体重程度しか支えられない強度しか保障されていないが、各ル−プが全てUIAA基準に適合した高強度を有している『PAS』ならば、通常の確保に使用される、クイック・ドロ−・スリングや多目的に使われている、各種ランナ-類と同じ強度を持つ為に、様々な使い方で利用が可能だ。『PAS』の、強度は延ばした状態でも、各ル−プの一つの輪でも、
1.633Kg〜1.837Kgの引っ張り強度を発揮する。シット・ハ−ネスと同程度の、強度を有しているので、連結・使用での、どちらかの強度不足と言う、不安は殆ど解消される。各ル−プは柔軟なテ−プを確実に縫い合わされた、リング形状で、各ル−プを自由に確保・用具と、連結して使用する事が出来て、狭いレッジでのビレ−や、ハンギング・ビレ−時にも、位置関係を簡単に変更できるのは、かなり有利だ。ユマ−リング時の様に、絶えず加重が加わっている現場でも、強度面での安心感は、心強い。

システムを理解して、使いこなせれば通常の『チェ−ン・タイプ』よりも、応用・使用の範囲は広く。決して、使い難い、訳ではないのに、あまり使用者を見ない『用具』の筆頭だろう。

ユ−ザ−としては、ワンサイズしか発売されていないので、もう少し、最低でも3種類ぐらいの長さから、自由に選択・購入したいものだ。
『デイジ−チェ−ン・スリング』の原形モデルは、ヨセミテ渓谷のビッグ・ウォ−ル・クライミングでの、様々な実験的なクライミングから、クライマ−の要求に即して必然的に生まれた、多段ステッチのテ−プの便利さから、発案・製作されたと考えられる。1970年代に、日本に入荷していた『フォレスト社製品』に、付属していた、英文のカタログの写真の中に、現在・市販の『ステッチ・ル−プ』の、スリングが紹介されていた。同じ様なスリング類は、この頃には使用者も増え出していた『荷上げ専用バッグ』の、外側に付属していた、固定・箇所を自由に使えるシステムの中にも、見て取れる。
単純な『ディジ−チェン・スリング』をシット・ハ−ネスのタイ・イン・テ−プに一回・回した「ひばり結び」で、固定すると、ネジレが生じるので、最初からハ−ネス側のボトム・テ−プに、ひねり加工を入
れてある製品も登場している。
『MISTY』のDAISY CHAIM(ディジ−・チェ−ン)から発売されているナイロン・ス−パ−・テ−プとスペクトラ・チュ−ブ・テ−プ2種が、代表的なモデルで小さなポィントだが、僅かなネジレも気に
なる方には精神衛生上?からも安心して使える。
(右・資料)一般的な『ディジ−・チェ−ン』は、各ル−プを縫い合わ
せた箇所が3本に見える『3バ−タック加工』この、縫い目が露出
しているので、実際のクライミング使用時には最も磨耗する。
ハ−ネスへの固定側とは反対側には、少し大きめのル−プ形状
に安全環付きカラビナを、取り付けて使用される事が多い。
補強用にチュ−ブラ・テ−プを重ねて補強してあるか、カラビナが
直接・接触する箇所に別当て補強のテ−プが重ね縫いされている
タイプが推薦品。カラビナ固定とテ−プの保護目的を兼ねてペッツルの『補助用具/ストリング』等を、を私は使用している。
この数年『ディジ−・スリング』の使用者は急増している。便利な用具だと言う
認識で、初心者と見えるクライマ−や組織系の、登山者で岩も練習する程度
の人達も、この種の『用具』は、薦められて購入しているのが現状だと思える
そういった人達が岩場で、この種の『用具』を使用しているのを見ていると多分強度に関しての、知識は何も知らないのだろうと感じる。

以前なら必ず『メイン・ロ−プ』で、取られていた自己確保が最近では結び目を
作る必要も無く、簡単にカラビナ操作だけで支点と自分を繋げる『ディジ−・チェ−ン』の使用で、済まされている。必ずしも『間違い・不正解』と文句を言える程度の技術上の簡略・方法では無いが、簡易性を求め過ぎていると『メイン・ロ−プ』を使って、確実な自己確保(セルフ・ビレ−)と言う、基本は忘れてしまいそうに見える。中には、狭く窮屈なレッジ上で、多数のクライマ−が同一の支点から確保が取り辛いのか、仲間の『ディジ−・スリング』のル−プ部に、自分達の確保を同じく『ディジ−・スリング』で、取っている場面も頻繁に目撃するが、これは、かなり危ない。
『クイック・リリ−ス』『イ−ジ−・デイジ−』の基本形
用具は、30年以上も前から似通った『用具』が考案
実際のクライミングで使用されていた。

特に『イ−ジ−・エイダ−』類は、ユマ−リング時の
利便性を求めて、英国の『トロ−ル社』やドイツや仏
のクライミング・ギア・メ−カ−が同時期に似たタイプ
の金属バックルを使用した、長さを調節できるモデル
を製造・発売していた。
単純な金属バックルとテ−プの、摩擦は今ほどには
スム−ズではなくて、現場でのスライド調節に難点
は感じていたが、最近・利用者が増え出した調節が
効く『スリング/イ−ジ−・エイダ−』の機能と、殆ど
同じ物は、使われていた。
『イ−ジ−・エイダ−』の元祖物『トロ−ル製品』私の、長年の愛用用具
イラストでの技術項目の説明、解説が判り易いと評価されている『岳人編集部/イラスト・クライミング』にも説明が出ている、一般に普及している『ディジ−チェ−ン』使用時に、陥る可能性が危惧されている『罠的』な問題を、製品化の時点で解決した『製品』が登場しています。好みの問題は、ありますが個人的に『PAC』と共に、この種の用具を使うのであれば、安全性に配慮した、このタイプを薦めるのは当然。2009年度版の『KEMのカタログ』に紹介されています。

SAFTY CHAIN
2013年3月、現在、個人的に使用している『各種ディジ−チェ−ン』各種。