HAUL BAG
まだ製品化された専用の『ホ−ル・バック』が手に入らなかった頃に、使用していたのはフランス・ミレ−社の綿布製の単純な形状の『アタック・ザック』だった。不思議な事に、クライミング専用の荷揚に特化した『ホ−ル・バック』が情報としても、知られていなかった、時代に岩壁でのパックの引き上げの、効率化を図る為の
『カバ−』が英国のカリマ−社が製造していて、その専用カバ−は日本国内に入荷していて、購入する事が出来た事だ。硬質のプラスチックで出来た、この『ホ−ル・バック』の上に被せて使用する、専用用具は意外と重かった。しかし、この用具を使うと、労力が軽減できたのは確かだった。
テントと同じ様に、この頃には『トモミツさん』に、海外雑誌に出ていた写真を見て貰い、簡単な設計用スケッチに合わせて、二つのサイズで『ホ−ル・バック』を作成して頂いて、これを随分と使用した。
背負いバンドを取り外し可能なタイプに製作して貰えたが、最初の
試作品では、単純な平織りバンドにフェルトを重ね張りした程度の
パッドだったので、ギア類や水を大量に詰め込んで、運搬するには少しばかり、肩に加わる重さが苦痛だったので次ぎのタイプでは市販されていた『カリマ−社・製の背負子』から、取り外したパッド付きの肩ベルトを借用して、使える様に工夫した。

パックの素材は、当時の『トモミツ・ズボラ・ザック』と、同じタイプの
厚手のナイロン・コ-デュラ生地を、底部のみ二重として要所に補強テ−プを縫いこんで貰った。

パックの形状は、ほぼ楕円か円形で、まだ背中側にデザィン上の
工夫を施すまで考えが、進んでいなかった。
それでも、当時としては他に選択・購入できる製品は関西範囲では見受けられなかったし、同じ様な装備を使っていると言う人も
山では見なかったので、個人的には充分に満足していた。

今では、各段に進歩した専用品が簡単に購入できる。
それでも、当時に愛用していた不恰好な『ホ−ル・バック』は私には記憶と共に大切な装備の1つだ。
カリフォルニアのクライミングで最初に、こういった荷揚げ用のザックが使われたのは『GIバック』を、貧乏なクライマ−が使用し出したのが始まりだと言われている。大型の深緑色の大型ダッフル・バックに少し手を加えた様なパックが、現在の『ホ−ル・バック』へと進化した。