『藤内小屋』再建・復旧作業ボランティア
どこでも同じく、被災現場での初期・活動は完全な人力・人海戦術ですね。重機などが簡単に運搬、移動できない環境下で、かつ山中での作業の基本は人力に僅かな機器や器具のみですから、充分に注意して作業、活動に従事する必要があります。ついボランティア活動では、無理や無用な頑張り、そして努力する傾向が見られますが、小さな怪我や事故でも問題化する場合もありますし、不注意の事故は他者にも多大な迷惑という場合もあります。ボランテイァ活動、作業の基本は明るく楽しく、安全にです。
土嚢を積み上げ、石を運び、少しずつ整地作業が進みます。特別な技術や経験が無くても、この種の作業は行えますが腰にも負担が大きく、反復作業は各筋肉にも疲れが溜まりやすいので、可能な限り作業は交代要員を確保して、適度に作業工程を交代しながら、そして休みながら行なうのが効率的でもあります。腰に問題を抱えている方は、土嚢の運搬の一輪車・担当に廻り、土嚢・石積み作業は控えた方が良いと思います。小屋周辺での土木作業では、特に大石の移動・除去に人数が必要です。
汚れても構わず、動き易く、作業に適した衣服と、これからの季節に併せた防寒と雨に備えた雨具も準備。履物は軽登山靴・等でも充分ですが靴紐に注意。作業途中に靴紐が、引っ掛かっての転等や事故の恐れは多い物です。作業に適した長靴なども、この種の活動・作業に従事経験がある方には適した履物ですが、肉体労働系のボランテイア活動に、あまり慣れていない方には逆に、足先の保護にもなる軽登山靴の使用が薦められます。軍手・作業用のグロ−ブは基本的に持参されるのが良いでしょう。御薦めは軍手などより、皮製手袋。ヘルメット、個人的には持参・利用を薦めます
昼食に関しては、持ち寄られた『御菓子・類』や、簡単な軽食が支援活動・参加者に、振舞われますが、基本的に最小限の食品・飲料などは持参して、小屋への負担を減らしたいと思います。
Friday, 17 October, 2008
被災直後の惨状、状況を見て短絡的に、かつ勝手に『小屋の再建は不可能』とか、復旧は難しいとか身勝手な諦め感覚のレポ−トを、プログ類で公表している人達がいるようですが、当事者でもない方は、そういった感想は個人の胸に、しまっておくべき感想と言えます。過去に、2度の自然災害で被災経験者の、一人でもある、私には藤内小屋・日向小屋、双方が将来、完全『再建』復旧すると信じたい。
『藤内壁』そのものに、大きな崩落や岩場の存在を脅かすような変化は、今のところ見えないと言われています。かなり依然に、今回と似たような豪雨による地形の変化があった『藤内沢』が、今回の豪雨の影響を全く、受けていないかどうかは、かなり疑問ではありますし、過去にル−ト内容に変化が及んだ、崩壊の実例もあるので、岩の浮いた箇所やル−ト間の危険箇所が存在、もしくは、これから危険が生じる可能性は充分に残っていると考えられます。10月中旬までに、前尾根や一ノ壁、中尾根バットレス周辺での実際のクライミング゜で、特別に問題視すべきだとの報告は聞き及んで゜はいません。

10月11日12日13日では、藤内小屋と小屋周辺での復旧作業に従事している多くの、ボランティアの横を
意外な程に多くの登山者とクライマ−が、通り過ぎて行きました。
『応援する会』の発起人メンバ−や、毎週の様に小屋に手伝いに上がって来る、地元・常連メンバ−、そして作業の中心として活躍している自衛隊員、特に若手の有志達は、毎回の作業の段取りや作業工程を把握していますが、慣れない参加者、特に初めて小屋での支援作業に参加される方は、今しばらくは命令系統・指示システムが不備な状態なので、作業に関して迷われると思います。自分で出来る範囲の作業に、加わりましょう。朝の小屋前での、簡単な挨拶時に作業担当が指示されます。
発電機や削岩機、ウィンチ類にワイヤ−等の器具は充分な量が持ち上がっている訳では、ありませんしワイヤ−類の消耗も激しく、破損しても予備が潤沢に用意されている環境では、ありません。ツルハシやバ−ル等も、必要量には足りませんので、安易な作業工程で無理に使って破損しないように注意しましょう。又、ウィンチ側の作業要員と除去する大岩側との連絡・コミュニケ−ション不測での危険や、痛んでいるワイヤ−や止め金具の、突然の破損による人身事故にも充分な、注意が要求されます。
ウィンチや削岩機、発電機などの取扱いに慣れていない方は、決して無理をせずに経験者・使用方法に慣れている人に使用を任せて下さい。手伝いたいと言う気持ちだけが、先行して無理な作業を行なう事は非常に危険です。10月12日、自衛隊メンバ−が、ウィンチ側に廻ったので、削岩機でワイヤ−を取り付ける箇所への、溝を削る作業を私が、終日・担当した。翌日は体力のある自衛隊メンバ−が加わり、担当を交互に交代して作業が進んだ。順次、交代する事が疲労を軽減し、安全性も向上します。
昼食を挟んで、午前と午後に小屋前の『鐘』を、鳴らして休憩時間を、お知らせしています。
2回転半から、3回転で予測通り上手く大岩を所定の場所に除去・移動できた時は、中々に面白く達成感を味わえます。折角の苦労の成果を楽しむならばと、ウィンチ側の作業要員も呼び寄せて、全員で掛け声を合わせて一気に巨岩を落下させます。こういった遊び感覚も、この種の苦しく疲れる作業では、息抜きとしてもメンバ−間の親睦・コミュニケ−ション向上も含めて、大切だと思っています。
藤内小屋の御主人・佐々木さんの方から、事前の連絡時に『愛知岳連の避難小屋』でも『スカイライン側の山の家』で、自由に宿泊・休憩して欲しいと伝えられていましたが、避難小屋の方には、保坂さん達のグル−プが先に入山・宿泊しているとの情報。山の家の方は、無人の小屋で、一人で利用するのも気が引けるのと、ボランティア活動での生活の基本は、自力完結型が理想だと考えているので、駐車広場で支援・作業を終えて、温泉に立寄り汗を流して、物資を補給後、この場所で車中泊。
3晩、殆ど誰も上がって来ること無く、静かに過ごせました。しかし、中道などへの登山者が、かなり早朝から上がって来て騒がしく、5時には起こされてしまうのが問題。
小屋での宿泊は、2008年10月、現在で不可能な状態。例外的に自己責任の範囲で、支援活動者の利用は佐々木さんからの了解で可能ですが、あくまで例外的な使用です。
藤内小屋の裏側、一般登山道『裏道』との分枝点の岳連小屋への橋も、すっかり流されて渓流の雰囲気は激変。流されて来た巨岩は小屋の新館や露天風呂を全て、押し潰して巨岩が埋め尽くしてしまった。
新館や母屋の台所、風呂場、トイレその他、殆ど全ての範囲に水害の被害が及んでいて、側面の被害も大きい。復旧・再建作業には直接小屋に影響を加えて土砂の排出と巨岩の除去に加えて周辺の回復作業も必要。『裏道』そのものの補修作業や、テント場の整地作業も必要だ。
ウィンチとワイヤ−に過度の負荷が、かかり過ぎない様に、現在ある作業用具を駆使して作業を進行させますが、それでも、この日に古く錆びて結束部に損傷が見えていたワイヤ−が、作業中に1本、切れてしまいました。
牽引時の負担を少しでも、軽減さす為に地面との接触箇所の障害物を除去しますが、中々に骨の折れる作業です。建物の残骸、基礎部のコンクリ−ト箇所を削岩器で割って、ハンマ−類で石垣を粉砕。
ワイヤ−での牽引で効率良く、巨岩を移動さす為に転がせるように工夫して、全員で協力して作業を進めます
最小限の労力で、短時間で巨岩の除去を行えるように、回転方向や次の作業の段取りを工夫しながら行動。微妙な位置で、一端は停止させて次ぎのワイヤ−牽引の位置を変えたり、かなり頭脳的な部分も必要です。ウィンチの可動能力やワイヤ−の強度なども考慮に入れて、計算しながら作業しないと危険でもあります。前日にワイヤ−破損で、危険な場面がありました。
支援活動には資金と共に、各種『物資・装備類』そして、作業が行えるボランティアが必要となります。義援金に関しては『藤内小屋を応援する会』へが現時点ではでは、最も信頼出来る送金先ですが、現地で小屋関係者に直接、手渡しして貰うのも構わないと思います。これから、発電機や燃料容器、土木作業に必要な工具や小屋の再建にも必要な各種・大工用具や機材なども必要でしょう。

入れ替わり。立ち代り様々な世代の『ボランティァ・メンバー』が、作業・活動に加わっています。
ハイキングや藤内壁での、クライミングを楽しみに来て『支援活動』に、遊びを止めて加わる人も、毎回の事ながら少数ですが、をられます。23日も、そういった方が一人、作業を手伝ってくれました。
11月24日は昼から、冷たい雨が降り出し午後・遅くから本降り。徐々に山では冬の兆しを感じます。
日帰りでのボランティア参加が難しく、連泊しての現場での活動が可能な方は『藤内小屋』での宿泊は難しいので、テント等を持参して宿泊するか、この避難小屋を利用する事になります。トイレも、この小屋の右裏側のみが使用が可能。使用に関しては事前の連絡と承諾が必要です。
11月23日 解体せずに、2階を確保して修復する事に決定して1階部分を補強。廃材と丸太、その他パイプ類に、使える物を活用して、冬の降雪前に補強工事を終わらせようと、22日〜23日で、ほぼ主要な箇所の補強を行いました。
2008年11月23日 そろそろボランティァに上がって来る、人たちが減少して来たようです。23日は、中高年・支援者ばかりで約15人ほど。翌日の24日は自衛隊員が、加わって総勢・約20人ほど。
午後から、天気予報どおり、雨が降り出して早目に作業は終了でした。
Tuesday, 25 November, 2008
西宮市の自宅で、震災による被害を受けた『自然災害』での、被災体験を持つ一人としては、鈴鹿・御在所岳『藤内小屋』の、被災状況と、これからの普及に関して個人的に思い入れや、感想を強く持っているが、希望的な感覚は人一倍、強い。08年の12月も、土曜・日曜日には40人ほどの支援者が集って来ている。
正月には、常連客が殆どだろうが、例年通りに小屋・前での『餅つき』も行われることになった。

    期待通り『1月3日の餅つき』多くの、常連・支援者が集り、賑やかに楽しめました。

この、多くの登山者やクライマ−に愛された『山小屋』が、世代が変っても、これからも長く愛される事は疑えない。復旧は確実だ。日向小屋の再建も、同じ様に多くの人達から望まれている、支援者の輪も、広がり出して、2009年からの支援活動も、活発に動く事を期待しています。
Monday, 05 January, 2009